スペシャルティコーヒーって?
スペシャルティコーヒーという単語をニュースや、雑誌で見るようになってきました。
しかし、
「そもそも、スペシャルティコーヒーってなに?」
と思っている人も多いはず。
まずはざっくりとした紹介をしていきます。
□スペシャルティコーヒーについてこれだけは知っておこう。
コーヒーは喫茶店でも、コンビニでも、自販機でも売っていますが、そういった場所で売られているコーヒーの多くと、スペシャルティコーヒーは分類から違うものです。
実は明確な違いがあって分類されていて、その中の一つがスペシャルティコーヒーなのです。
というわけで「これだけは知っておきたい」スペシャルティコーヒーの事を紹介していきます。
□スペシャルティコーヒーを見分けるのは難しくない。
コーヒーの種類はおもに4種類あります。
詳しくは別の記事で詳しく書いていきますが、スペシャルティコーヒーを見分けるだけなら難しくありません。
「どこの誰が生産したものなのかが明確で、かつカッピング(コーヒーの味をみる為の審査)で高い評価を得たコーヒー」
がスペシャルティコーヒーです。
日本で言うお米をイメージすると分かりやすいです。
「秋田県魚沼産で農家の秋田さんが作ったコシヒカリ。審査会でも高い評価を受けた今年度No1のコシヒカリです」
といった感じですね。
これをコーヒーにあてはめると
「コスタリカ(国名)/タラス地区(県)/ロス・アンヘレス(○○産)/カツアイ種(品種)/COE1位(審査会1位)」
などとなります。
□どこの誰が作った物なのか明確で
スペシャルティコーヒーを扱う人が掲げている標語として、
「from seed to cup」
という言葉があります。
農園で造られた種子から、手元にあるカップのコーヒーまで。
コーヒーは農家のコーヒーノキになっている状態から、手元にあるコーヒーカップの中の液体になるまでに様々な影響を受けます。
収穫するときにコーヒーチェリーが熟していない。
木の実の果肉を処理するときに適切な処理ができていない。
生産国から日本まで輸出してくる際に、赤道直下の過酷な環境にさらされる。
焙煎する前のチェックで病気の豆や遺物の混入を見逃す。
焙煎するときに温度が、時間が、排気が……。
どこでなにをしたかが分かると言う事は、どこでなにをするか管理できるという事でもあります。
おいしいコーヒーをお客様に提供するまでに、すこしでも劣化させない。
出来る限りコーヒーの持っている本来のポテンシャルを引き出す。
スペシャルティコーヒーの基準になっている「どこの誰が作った物なのか明確で」は、こうしたおいしさを引き出す工夫を最大限している事を証明できる、という事なのです。
□そもそも美味しいコーヒってなに?
苦い。
コーヒーと言われて思い浮かべるのはまずこれです。
でもコーヒーには酸味や甘みといった味があり、この二つがフレーバーと呼ばれている味を作っています。
コーヒーも元々はコーヒーチェリーという赤い木の実ですから、この赤い木の実のもつ味を感じる事ができるのです。
苦いだけでなく、こうしたコーヒーの持つ味を感じる事ができ、その味が素晴らしいコーヒーが美味しいコーヒーと呼ばれているのです。
今回はここまで!
次回は15日の月曜日に、名古屋の喫茶店の紹介をしたいと思います。