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スペシャルティコーヒーと、名古屋のコーヒー情報を発信するブログです。

「TRUNK COFFEE BAR」

TRUNK COFFEE BAR

〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉2-28-24 東和高岳ビル1F
名古屋市営地下鉄 桜通線 「高岳駅」 一番出口すぐ

有名な名古屋のスペシャルティコーヒー店という話題で、必ず出るお店がトランクコーヒーさんです。

ささしまライブにあるグローバルゲートに新店舗がつい最近できましたが、当ブログでは開店順に紹介していこうと思います。

「TRUNK COFFEE BAR」
タイル張りが目を引くカウンターに、ヴィンテージ家具配置した店内が印象的。
コーヒーも名古屋ではあまり見られない浅煎りのフルーティーさが売りな北欧スタイルを提供するお店です。
また、独自のグッズ販売に力を入れていて、可愛らしいカップが特徴でもあります。



f:id:seracoffee:20180116105036j:plain店内にあるコーヒーの焙煎機で焙煎したスペシャルティコーヒーを常時5種類ほど提供。
抽出方法も馴染み深いペーパードリップ
エスプレッソ系のドリンク。
ここ数年で普及したエアロプレス。
の3系統があります。

それぞれに特徴があるので、店員さんの一押しを聞いて飲むのがオススメです。

以前受けた印象は「新進気鋭、コーヒー店で自身の世界観を演出するクリエイター集団」
といったイメージでした。
いまでもそのイメージは変わりませんが、オープンしてからの年月か、街の人々に受け入れられ生活の一部となったからか、馴染んだという印象。

むしろTRUNK COFFEEが提供する北欧スタイルに街が馴染んできたというべきかもしれません。

TRUNKCOFFEEが出店したときは、名古屋に北欧風かつスペシャルティコーヒーを提供するお店はほとんどなく、コーヒースタンドという形もあまり見られませんでした。

独自のモーニング文化。
外の文化が浸透しにくい土地柄。

その名古屋に外から新しいコーヒー文化を持ち込んできた。

純喫茶風の落ち着いた店内でソファーに座って、深入りのブレンドコーヒーを頼むとトーストと卵とサラダが付いてくる。

そんな当たり前を、

北欧スタイルでコーヒーがメイン。浅煎りのシングルオリジンコーヒーを提供し、コーヒー豆やオリジナルグッズの販売を行う。

に塗り替えていった。
それがTRUNK COFFEE BARです。

名古屋でスペシャルティコーヒーショップを探しているのであれば、必ず行っておきたいお店の一つです。

スペシャルティコーヒーって?

スペシャルティコーヒーという単語をニュースや、雑誌で見るようになってきました。
しかし、

「そもそも、スペシャルティコーヒーってなに?」

と思っている人も多いはず。
まずはざっくりとした紹介をしていきます。

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スペシャルティコーヒーについてこれだけは知っておこう。

コーヒーは喫茶店でも、コンビニでも、自販機でも売っていますが、そういった場所で売られているコーヒーの多くと、スペシャルティコーヒーは分類から違うものです。

実は明確な違いがあって分類されていて、その中の一つがスペシャルティコーヒーなのです。

というわけで「これだけは知っておきたい」スペシャルティコーヒーの事を紹介していきます。



スペシャルティコーヒーを見分けるのは難しくない。

コーヒーの種類はおもに4種類あります。

詳しくは別の記事で詳しく書いていきますが、スペシャルティコーヒーを見分けるだけなら難しくありません。


「どこの誰が生産したものなのかが明確で、かつカッピング(コーヒーの味をみる為の審査)で高い評価を得たコーヒー」


スペシャルティコーヒーです。


日本で言うお米をイメージすると分かりやすいです。

秋田県魚沼産で農家の秋田さんが作ったコシヒカリ。審査会でも高い評価を受けた今年度No1のコシヒカリです」

といった感じですね。


これをコーヒーにあてはめると

コスタリカ(国名)/タラス地区(県)/ロス・アンヘレス(○○産)/カツアイ種(品種)/COE1位(審査会1位)」

などとなります。



□どこの誰が作った物なのか明確で

スペシャルティコーヒーを扱う人が掲げている標語として、

「from seed to cup」

という言葉があります。

農園で造られた種子から、手元にあるカップのコーヒーまで。

コーヒーは農家のコーヒーノキになっている状態から、手元にあるコーヒーカップの中の液体になるまでに様々な影響を受けます。

収穫するときにコーヒーチェリーが熟していない。

木の実の果肉を処理するときに適切な処理ができていない。


生産国から日本まで輸出してくる際に、赤道直下の過酷な環境にさらされる。

焙煎する前のチェックで病気の豆や遺物の混入を見逃す。

焙煎するときに温度が、時間が、排気が……。


どこでなにをしたかが分かると言う事は、どこでなにをするか管理できるという事でもあります。

おいしいコーヒーをお客様に提供するまでに、すこしでも劣化させない。

出来る限りコーヒーの持っている本来のポテンシャルを引き出す。

スペシャルティコーヒーの基準になっている「どこの誰が作った物なのか明確で」は、こうしたおいしさを引き出す工夫を最大限している事を証明できる、という事なのです。



□そもそも美味しいコーヒってなに?

苦い。

コーヒーと言われて思い浮かべるのはまずこれです。

でもコーヒーには酸味や甘みといった味があり、この二つがフレーバーと呼ばれている味を作っています。

コーヒーも元々はコーヒーチェリーという赤い木の実ですから、この赤い木の実のもつ味を感じる事ができるのです。

苦いだけでなく、こうしたコーヒーの持つ味を感じる事ができ、その味が素晴らしいコーヒーが美味しいコーヒーと呼ばれているのです。




今回はここまで!

次回は15日の月曜日に、名古屋の喫茶店の紹介をしたいと思います。

あいさつ

こんにちは。

このブログはコーヒーの専門家であるバリスタが運営しています。

コーヒー、特にスペシャルティコーヒーと、名古屋近隣のカフェの情報を発信していくサイトです。


このサイトを通じてスペシャルティコーヒー全体と、名古屋のコーヒーシーンを盛り上げていければ、と思っています。


月曜日:名古屋の喫茶店情報
金曜日:スペシャルティコーヒーの情報や淹れ方

週2回投稿をしていきます。

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バリスタってなに?
スペシャルティコーヒーに馴染みがない人にとってバリスタという職業は「なんだか良く分からない職業」だと思います。

バーテンダーの親戚かな?
小説で読んだことあるよ! 喫茶店のマスターみたいなものでしょ。

という認識なのではないでしょうか。

とりあえず「コーヒーをおいしく淹れる専門家」と覚えていただければ間違いはないです。



スペシャルティコーヒーってなに?
スペシャルティコーヒーはコーヒーの分類の一つです。

美味しいコーヒーという認識でも問題ないですが、このブログを読んでいただければスペシャルティコーヒーがなんなのかが分かります。


ちょっと一息つきたいとき。

自分のこだわりにあったコーヒーを見つけるために。

デートの時の話の種として。

あるいはコーヒーを生活の中心に置くコーヒー好きとして。

知っておくと良い。
コーヒーを好きになる知識を次回から紹介していきます。


□瀬良のプロフィール
中部圏で活動するバリスタ兼文筆家。
スペシャルティコーヒーを専門に学ぶ学校を含め、コーヒーに携わって合計8年ぐらいです。